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Showing posts from December, 2019

三和一善

三和一善 米国カリフォルニア州を拠点として、ビジネスのバックオフィスソリューションを提供するシナジックグループの代表。プライベートではNGO活動を通じて、大学での社会人起業家育成プログラムなどに関わる。家族と共にカリフォルニア州ビバリーヒルズ在住。

三和一善 | カギは“現地化” ー 講義メモから

現代は様々な分野の企業が海外進出を行っています。企業がグローバル化することで、国内外のマーケットを開拓したり、海外に拠点を持つことによる生産の効率化を実現できたりなど、メリットがあります。しかし、進出する国によって文化や宗教、法律、治安が異なるため海外進出をすれば成功とは限りません。むしろ、安易な進出はリスクが大きいと言えます。 国内企業を海外に合わせて “ 現地化 ” する「ローカライゼーション」について実際に実施している企業例も併せて紹介します。 三和一善    ローカライゼーションとは 海外で現地企業のように経営する戦略 三和一善 氏 ローカライゼーションとは、ローカライズ(現地化)することを指します。海外進出した際、経営を現地の文化や地域性ごとに調整することが特徴です。 三和一善 氏  製造業などでは現地の人々を雇用し、できればトップも現地の方にお願いをする。そして現地企業のように運営が行われる、サイト上のマーケティングなども、言語やロゴ、写真などを現地の文化に合わせたものに差し替えて対応されるのが特徴です。    ローカライゼーションのメリットとは 三和一善 氏  ローカライゼーションのメリットは、現地の市場に対応させることで企業とその地域の密着性を通じて経済効果が見込めることです。また、海外での市場開拓にも応用できるでしょう。単に輸出するだけでは受け入れられない商品も、海外の需要に合わせて生産できるというメリットがあります。 三和一善 氏  地域によって国内で商品開発と生産を行う場合と異なり、現地の雇用を生みつつ、コストを抑えられるというメリットも考えられます。    ローカルに合わせることの課題 三和一善 氏  ローカライゼーションを展開するにあたり、特に地域性や文化、法律や規制を理解した上で進出を行うことが重要になります。また、雇用において給与体系や昇進システムの最適化も重要です。日本サイドの方針に合わせることで、現地の人々と摩擦が生じる可能性があります。 三和一善 氏  もちろん事前準備だけで事足りるわけではなく、経営を開始してから問題が発生することの方が多いかもしれません。そのため改善を繰り返し行うことが必要です。現地の人々に受け入れられやすいだけではなく、現地の

三和一善 | ― 過去2回にわたり、渡米後1年で創業した会社を売却、アメリカ で2社目を起業をしたばかりの三和一善 さんに伺う。

売り先は自分で見つけたほうがいい 三和一善 売り先を見つけるとき、自分で見つけるか、人に探してもらうか。その点について、僕は一度失敗というか、なんとなく納得がいかない経験をしているので、おそらく極力、自分自身が交渉の窓口となって売った方がいいと思っている。 三和一善 自分の会社のことは自分が一番よくわかっているからだ。買い手はだいたいが同業他社で、自分の会社にない部分を埋める目的が多いような気がする。少なくともアメリカ の場合はその傾向が強いように思う。実際に小さな買収が、このシリコンビーチエリアだけでも毎日のように起きている。軌道修正という意味では、仲介会社に頼むという方法もあるが、契約書など煩雑な作業以外では、自分で探して話をまとめた方が早い。と自分では感じている。 三和一善 創業者・社長がいなくなっても、困ることはない。 三和一善「経験上でしか話はできないけれど、日本で会社を売るという話をすると、不安がる、または変な目で見る人が圧倒的に多い」ここでのお話は、経営者の方々を対象にしているとのことなので、その目線で話をする。 三和一善 はっきり言って従業員は自分の報酬や立場が変わらないかぎり、ほとんどはオーナーが変わることをそれほど気にしないと思う。もちろん、売却の事実を知ると最初はうろたえるかもしれないし、しばらく共に働いて、もしかするとお世話になった経営者の方々を惜しむかもしれないが、しばらくすると拍子抜けするほど、日常に戻るのが早い。 三和一善 みんな自分の人生を忙しく生きるのに必死で、前のオーナーのことなんてどうでもいいし、むしろ会社が大きくなっていくことで、(しっかりと着いていける人だけだが)学びや成長もあり、処遇も上がるだろう。売却後は新しいオーナーとの関係構築にも勤しむことだろう。 三和一善 人々は新たな会社にひどい目にあうのではと思うのだろう。しかし買った会社の従業員にごっそりと辞められてしまっては事業が立ち行かなくなり買い手が大損するわけだから、ふつうはおかしなことはしない。買い手は売り手側ときちんとコミュニケーションをとって、自分が買ったものが値段以上の価値になるよう努力する。ゆえに、そのあたりは心配する必要はないというのが僕の考えだ。もしかすると、新たな環境についていけない、または環境に馴染

三和一善

三和一善 米国カリフォルニア州を拠点として、ビジネスのバックオフィスソリューションを提供するシナジックグループの代表。プライベートではNGO活動を通じて、大学での社会人起業家育成プログラムなどに関わる。家族と共にカリフォルニア州ビバリーヒルズ在住。

三和一善 | 失敗のプロ

先月ロンドンで開催された Meetup で、当社ロサンゼルスオフィスの三和一善 さんに出会った。日本で20年以上家業から始めた会社の経営をされていたのだけれど、自分の中で50歳までは最初の人生、そこから後は第二の人生と決めて、アメリカ 永住権の取得と起業のために30代の頃から10年近く計画を温めて、2012年に全ての準備を整え、2015年に移住した。現在は日米に自分のビジネスを持ちながら、当社北米担当オフィサーもされている。会場近くで三和一善 さんと一緒に食事をしたときに、仕事の話から「失敗するかもしれないから、やらないほうがいいのか?」という類の話になった。 三和一善 私はドイツ生まれで、子供の頃から登山が好きで世界のそれなりの山に登ってきた。なので、こういう話をするとき、いつも登山家のスキルとマインドについて考える。 まず、スキルについて。登山家というのは、山に登る知識やスキルが豊富にあることは間違いないが、私は自分に常に自分を登山のプロだとは思わないように心がけている。むしろ登山家は失敗のプロフェッショナルでありたいと思う。 登山というものは、時に予測していないトラブルに巻き込まれることがある。天候、怪我など、予測しきれない危険にさらされて、死を予感したこともあるし、失敗に終わる事も多い。そんな中で、危険を冒す勇気だけでは死んでしまう。だから、登山家は、山を登る知識やスキルのプロになるよりも、「失敗しても死なないプロフェッショナル」にならないといけない。予定外の事態が発生するシナリオを細かく想定し、何が危険なのか、どこで諦めて引き返すのかといった、失敗対策がしっかりできているから、危険な事に挑戦できるのだ。 次は、失敗のプロのマインドについて考えてみよう。「うまくいかない場合」ばかりを想定しながら、慎重に準備をしている登山家は、ネガティブ思考なのだろうか?私はそうは思わない。そもそも、他の人が「そんな危ないことはできない」と批判したり意見する事を、実現できる可能性を信じて挑戦している時点で、かなりポジティブである。楽天主義でも悲観主義でもなく、危険な目的に対して現実主義であるだけだと思う。 こうした登山家のスキルとマインドは、「きっと成功する」と思って本気で努力するポジティブさと、「基本的に失敗する」と思って

ロサンゼルスでは年収1000万円でも「かろうじて食いつないでいけるレベル」の生活かもしれない。

例えばロサンゼルス の中心地で暮らしていると、年収が 1000 万円を超えても貧乏と感じてしまう。 三和一善 あるロサンゼルス 在住の IT 企業従業員の男性は、年収 1 5万ドル(約 1700 万円)。だが、かろうじて暮らしていけるレベルだと語った。「せっかく高い教育費をかけてソフトウェア・エンジニアになったのに、毎月がやっとの生活です」。そう語る男性は、このエリアで家族と暮らしていくためには自分は「低所得」と考えている。 家計のもっとも大きな支出は家賃。毎月 3000 ドル(約 33 万円)かかる。妻と 2 人の子ども。場所を考えるとこの家賃でも「安いほう」と彼は言う。 同エリアでフルタイムで働く 18 歳~ 3 0 歳の人々の平均収入は、 201 8 年に 6 万 5 000 ドル(約 700 万円)だった。 今回は、このような厳しい環境下で頑張っている日本人達にスポットを当ててみたい。 三和一善 「コントローラー」サービスは海外では昔から馴染み深い事業。会計部門や総務部門など、コストセンターと呼ばれる部門は比較的外部委託をする傾向がある 。 三和一善 氏は 2017 年、米国 ロサンゼルス で主に企業向けに、コントローラーサービスと呼ばれるコストセンターをオンライン上で一括受託展開する企業を設立。導入企業が、通常の業務以外に必要な時に必要な情報を人材を採用するよりも安価で受けられるサービスを展開。 海外では、三和一善 氏が提供するようなサービスが比較的スムーズに、なおかつ部門担当者レベルで気軽に受け入れられる傾向があり、サービスのわかりやすさからも、 2018 年 12 月末時点で地元ロサンゼルス だけでなく、他の州を始め、香港、オーストラリア、ヨーロッパなど、英語でのレポートやコミュニケーションを必要とする企業や国にも導入されサービスを展開するなど、急速にシェアを獲得している。 三和一善 氏はこの地の一部の物価は異常だという。市内の小さな家でも億単位であり、最低賃金の高さからか外食などの費用も高い。特に医療が高く、保険の種類によっては、少し大きな病気になると医療費が払えず生活が破綻する可能性がある。大げさではなく、日本ではまともな収入額でもここでは貧しいと感じてしま